お金について考えるブログ

皆さん使ってるお金について考えるブログです。

10-あなたが手にしたお金は、何でできているか?

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貴方が手にしたお金は、元は何で出来ているか考えた事ありますか?

皆さんから見ると、労働で得たお金は命の対価としてもらった当然の報酬と言えます。 しかし、そのお金は経営者側から見ると全く違う物となります。 皆さんがもらったお金は一体なにでできているんでしょう? 皆さん考えた事ありますか? 経営者になると、顧客がお金を支払う姿が見えてきます。 相手が大きな会社だとちょっと分かりにくいかもしれませんが、個人が顧客の場合よく考えると解ると思います。

個人の顧客が払う金銭は確かに自分達の売った商品の対価ではあるのですが、そのお金もまた元をたどればその顧客の命の結晶・記憶の結晶でもあります。 そうやって搾取された命の欠片が、会社全体でまとめられて、給料と言う形で社員に支払われる時には、平均化されて命の欠片という実感を伴わずにやりとりされることになります。 お互いに命の欠片をやり取りしたわけですから、それは何も悪い事では無いのですが、その価値がお互いに対等だったかどうかは、常に意識しておかなくてはならないだろうなと思います。 

そして経営者から見ると給料にはもう一つの側面があります。 社員達は会社を運営するために大事な人達で、その協力無くしては会社は成り立ちません。経営者は口では綺麗事を言い繕う事ができますが、彼らが本当に何を考えているかは、人事と給料で解ります。 つまり経営者は理想を語るのではなくて、人事と給料で社員に意志を示すべきで、それによってのみ社員の信頼を勝ち取事ができる訳です。 

経営者側から見た給料の内訳は、過去の経験実績(=信頼)・現在の会社への貢献・その2つを合わせて見たときの将来への期待の3つの成分で出来ています。 昭和の時代は過去の実績に比率が多く問題となっていましたが、外資系の企業の多くは現在の会社への貢献と将来への期待に比重が多く割かれる傾向にあります。  若い方々には残念ながら信頼と期待がありません。 勤めはじめたばかりの人は、熟年のちょっとヨレヨレのサラリーマンに比べて、将来への期待があるはずだと思われる傾向があります。 でも少々解りにくいですが将来の期待は就職当初はとても小さく、その期待を達成する事によって生じる実績と信頼によって肥大してゆくため、過去の実績と将来への期待は区別する事が難しいのですね。