お金について考えるブログ

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07-お金は物の価値を平均化する(標準化する)

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お金は物の価値感の平均値を出すのに適していますが、現実世界の物の価値は決して平均値ではありません。

ある人には何を差し置いても欲しいと思える商品でも、別の人に取っては全く興味が無い商品ってありますよね。 商品の価値は需要と供給といういわゆる「市場原理」ってやつで決まってくるんですね。 商品の価値も多くの人の物欲の平均値として価格が決まります。 大事な事なのでもう一度確認しますが、物の価値は人によって本当は微妙に異なるはずなのですが、お金という「一本の物差し」は大多数の人の価値を平均化するのにとても適しているため、簡単に物事の価値を平均化してしまいます。 非常に便利ですが、冷徹で時には冒涜的でもあります。

これはまたもう少し先に詳しく書いて行くつもりです。 でもそれだと少し味気ないので一つ例を挙げてみましょうか。 

例えば貴方にとってとても思い出の深い商品があったとします。 ある時お金に困ってその商品を質屋に持って行ったとします。 貴方にとって高い価値を持った商品であっても、質屋は冷徹に標準的・平均的な価格をつけてきます。  これは貴方にとってはとても残念で残酷な事でありますが、質屋の経営という点から言うと正しいと言えます。 そうやって人は、個人個人の持つ価値感のばらつきをお金という物差しで標準化しようとしてゆきます。 そして可能だからこそありとあらゆる物に対して、お金という物差しで測ろうとしてしまいます。