お金について考えるブログ

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08-お金のやり取りには必ず2つの意味があります

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お金のやり取りが発生すると、そこには必ず支払う側と受け取る側の2つの側面が発生します。

人と人との間でお金のやり取りが有った場合、そこには必ず2つの全く別の意味があります。 一つはお金を渡す方の意味と、もう一つはお金をもらう方の意味です。 ちょっと抽象的で解りにくいですよね。 

例えばお年玉という身近な例を解説して見ましょう。 これを習慣だからとか、渡さないと外聞が悪いからといった理由で考えておられる方も多いかと思いますが、これにも大きな意味が隠れています。 

子供達が得るもの

先ずはお金をもらう方ですが、お金をもらうことで子供はうれしいと思うと思います。 今まで我慢していた好きな物が買える。 そして使えばお金は無くなってしまうという事を経験し知ることが出来ます。 お金をもらうと言う事は、必ず子供は何かを失っているはずです、何を失っているでしょう?

子供達が失う物

その瞬間に生じるのは、正月以外にあまり接点の無い親戚に会うのは、子供にとっては少々苦痛だったりすると思います。 またお年玉をもらうために、自宅にじっとしている必要があったり、親の実家に出かけなくてはならなくなったりするのが苦痛と感じる子供もいるでしょう。 子供はその際の自由な時間を奪われています。 そして10年20年30年後には、自分達が大人になったときに、自分達がお年玉を渡す立場になる事になります。 そしてその時このお年玉を渡す行為にどういう意味があるのかを本当に知ることになります。 10年20年と言う時を超えて、お金が継承され、そこに金銭というつながりが発生するのです。 

大人達が失う物

一方で大人達の視点からみると、単純にお金の出入りだけを見るとお金を失っています。 一生と言う時間軸で考えると、自分達が子供の頃にもらっていたお年玉よりも出て行ったお金と入って来たお金は多かったり少なかったりして、少し得をした気分になったり損をした気分になるかもしれませんね。 しかし解りにくいだけで、実は大人が得ている物があります、それはなんでしょうか?

大人達が得るもの

自分達が子供の頃にもらったから当然だという意識もあるでしょうし、お年玉をもらったときの良い思い出をきちんと子供達に継承していきたいと言う気持ちもあるでしょう。 そこにあるのは、自分達は大人になったのだと言う達成感と、自分達が親からもらったものをきちんと継承して言っていると言う満足感を得ることが出来ます。

別の視点から見るとお年玉は、普通は接点の無い、親戚の子供達とつながりを持てる唯一のチャンスでもあるのです。 大人達が例えば、身よりの無い状態で不慮の事故で死んでしまったとき、そのお年玉をもらった子供達は、そういえばあのお年玉をくれた叔母さんや叔父さんか、となんとか思い出してくれることになります。 

 

一見なんら商品の移動が無くお金がやりとりされていても、そこにはお金が動く理由と意味があります。 お金だけを見ていると、全く意味のわからないお年玉という習慣は、一生という時間軸で考えると、収支はほぼゼロで、この行為は全く意味が無いことになります。 しかし実は両者が等しく得ている物があります。それは何でしょう

お金を介してお互いの絆と信頼を得ています

両者はお金を介してつながる事で、信頼と絆を得ることが出来ています。これはお金だけを見ていると見落としてしまう物ですが、人が人間らしく生きていくのにとても大切な物だと思います。